ポケモンと触れ合いてーなー俺もなー(挨拶
ハーメルンで連載中のポケットモンスターの二次創作小説で、「ポケモンが存在している現代日本」に転生した男の物語。
夢を見ていた気がする。
何か大きな者の前で一生懸命思いを伝える、そんな夢。
不思議な夢だが何故かとてもいい気分だ。しかし仕事があるのでそういうわけにもいかない、そんな義務感が湧いてくる。
(シゴトってナンダ？)
だめだ寝ぼけている、そう思い男は顔でも洗うかと重い目を開けた。
だがそこで異常が目に入る。知らない天井覚えのない家具、自分はいったい何処にいる。動きの悪い自分の体に隣で眠る大きな女性、何が起きてそうなった。何もわからない状況に声を上げるが。
「ゥアァー」
高いうめき声が自分の口から出ることに混乱する。恐怖が心を覆い思考がまとまらない。感情が爆発した。
時間が経ち女性にあやされることで、男の心はようやく落ち着きを取り戻していた。
(転生ってやつかぁ…)
まさか自分が経験するとは思ってなくて、笑ってしまいそうになるが。
「わんお！ハッハッハッわんお！」
自分を抱いた母の周りをガーディが走り回っている。原作ありの転生。自分の好きな世界での新しい人生だ。楽しまなくてどうする。
しかし、ポケモン世界のどこかの地方に生まれたのだろうと思っていたのだが、周りを見るにどうやら違うようだ。
目に入る漢字にひらがな、カタカナに英語。ここは現代の地球かそれに近い世界のようだった…
この作品の特徴として現代日本に類する世界にポケモンが登場しているが、我々の知る名前で呼ばれていないことが挙げられる。
例えばハラバリーはこの世界のポケモン図鑑では「両性網無尾目小玉種二ホンオオデンキガエル」という名前になっており、いかにも「日本の学者がポケモンに名前を付けたら」みたいな名前が世間一般で知れわたっている。
当然原作を知る主人公からすれば呼びにくいのなんの…ということで主人公は自分のポケモンにはニックネームとして原作そのままの名前を付けている。
目標としてはとりあえずポケモントレーナーになる、というところだが物語の進行は非常に緩やか。
赤子に転生するところから始まって家族やポケモンたちと成長していく様子を結構じっくり描写しているため、長い目で見る必要がある作品かもしれない。
また、主人公のポケモンは前世のゲームで使っていた手持ちがどういう理由か来てしまっている模様。
前世のことを明かしてないので親には説明できないからどうやって引き出していくかが目下の悩みどころ。
主人公が進化させたユキメノコなどが非常に珍しいポケモン扱いされているので、この世界ポケモンの研究自体は進んでいないのかな…？