デカアァァァイ説明必要!(挨拶
ハーメルンで連載中の現代日本を舞台にしたオリジナル小説で、主人公はなんと人間から動物の鷲に転生したサラリーマン。
…なんだ、ここは。暗く、狭い。安心感があり、それでいて一秒でも早く抜け出したい。不思議な場所だ。
待て?意識がある?私は生きているのか?登山中に山体崩壊に巻き込まれて…あの高さから落下して助かるなんてことがあるのか?
分からん。全くもって分からん。だが、とりあえずここを出たい。
身体が勝手に動く。いや、どうするべきかが頭の中に刻み込まれているのか?頭を振り、壁に口をぶつける。壁にヒビが入り、小さな光が差し込む。
「ピィ…(屋外だと?ここは…森か?松が生えているな)…ピ?」
なんだ、これは。脚が、変だぞ。灰色の深い毛に覆われている?それでいて、毛のない所はまるで猛禽のような黄色い異形のモノへと。腕も変だ、まるで翼だぞ。
嫌な予感がする。いや、分かっている。一切の痛みもなく意識が有ることがそもそも異常極まりないのだ。他にも異常なことが起こっていても不思議じゃない。
水の流れる音を頼りに川を見つけて水面を覗き込む。
そこに映った私の姿は…猛禽類の雛、それ以外の何者でもなかった。
というわけで突如大自然の中で鷲として生きることになった主人公。
ところでこの主人公、殻を破って出てきたばかりなのに「鷲の雛は結構大きいんだな。70cmぐらいはあるんじゃないか?」なんてモノローグがあるわけだが…待って欲しい。70cm!?生まれた直後から!?
鷲について詳しいわけではないのでGoogleで調査してみると、主人公は推定ハクトウワシのようなのでハクトウワシのタマゴのサイズ…は載ってなかったのでイヌワシのものを見てみると縦の大きさは最大でも8.5cm前後。
いくらなんでもハクトウワシとイヌワシで8倍近くもタマゴの大きさが違うわけないだろ!やっぱバケモンじゃねぇか!
生まれた時から現実離れした超巨大鷲として生まれ変わった主人公は、北海道の旨いもの食いつくしツアーに出る。
クロガシラカレイやホタテ、エゾバフンウニなどを狩って食べていくわけだが、食べるたびに自分の体がパワーアップしていくのが分かってしまう。トリコかな?
途中から生の素材どころか鯖味噌とか食べてるんだけど消化器官とか…いや、考えるだけ無駄か…